薩摩焼の発祥と伝統を訪ねて

薩摩焼はヨーロッパのジャポニズム(日本趣味)に影響を与えた

江戸末期の幕末、薩摩藩は薩英戦争をきっかけにイギリスをはじめ世界中主にヨーロッパの国々との結びつきを強くしていきます。

以降、外国の力を知った薩摩藩は有能な若者を主要国に留学させたり、お互いに貿易を始めたりし国力の増強を図っていきます。幕末の薩摩藩が海外との友好を広めていくなかで、当時発達しつつあった写真技術と印刷技術により、日本の様子が西洋に広く知られるようになり、浮世絵や美術工芸品がヨーロッパとアメリカでまたたく間に人気を博するようになりました。それに続き、1867年(慶応3年) 薩摩藩が独自に出展したパリ万博において欧米で流行したジャポニズム(日本趣味)に更なる影響を与えることになったのです。 (朴正官が制作した錦手花瓶などを出展。)

(薩英戦争:生麦事件の解決を迫るイギリスと薩摩藩の間で戦われた鹿児島湾砲撃の戦い 。この戦い以降、薩摩藩はイギリスとの関わりを深め近代化していく。)

薩摩焼パリ伝統美展が2007年に開催されました!

薩摩焼がヨーロッパで高い評価を受けた1867年の第2回パリ万国博覧会。その第2回パリ万国博覧会開催140周年を記念して2007年に世界最高峰の陶磁器専門美術館であるセーブル美術館において「薩摩焼パリ伝統美展」が開催されました。 薩摩焼がヨーロッパで評価を得て世界的に有名になって140年の間も、薩摩焼は発展を遂げています。フランスのみでなく、日本(大阪、東京、鹿児島)でも「薩摩焼パリ伝統美展」及び「現代薩摩の陶芸パリ展」が開催され、薩摩焼の足跡をチェックできます。

「薩摩焼パリ伝統美展」及び「現代薩摩の陶芸パリ展」国内巡回展
大阪展
堺市博物館
平成20年9月9日(火)〜11月9日(日)
鹿児島展
黎明館
平成20年12月16日(火)〜平成21年1月25日(日)
東京展
江戸東京博物館
平成21年2月14日(土)〜3月22日(日)

「薩摩焼パリ伝統美展」の出展作品及びジャポニズム作品等約150点及び「現代薩摩の陶芸パリ展」 の出展作品46点、セーブル展茶室コーナーで使用された薩摩焼茶器19点の展示があります。詳しくは以下サイトをご確認下さい!

薩摩焼パリ伝統美展実行委員会のHPはコチラです。


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